ストレスを感じる馬と感じない馬

【馬の豆知識】

・ストレスを感じる馬と感じない馬

 

人間は毎日の生活の中で様々なストレスを受けています。

しかし、人によって同じようなストレスを受けてもそれをあまり気にしない人と過剰に気にしてしまう人がいるように人によってストレス耐性は様々です。

 

そして、これは馬にも当てはまります。

馬は草食動物でもあり、警戒心がとても強い動物です。

ただ、馬によって同じような刺激を受けた場合でもストレスのあまりかからない馬とストレスが過剰にかかってしまう馬がいます。

もちろん刺激に動じない馬の方が何をするにもいいのですが、この気質の違いは元々の生まれながらの性格であったり、幼少時代の経験であったり色々な要素が積み重なって形成されたと言えるでしょう。

 

では成長した後の馬でも刺激に動じにくいようにすることはできるのでしょうか。

実は実験によってできるということが証明されているのです。

実験馬を二群に分けて、一方の群れの馬は運動時に色々な環境の初めてのところに連れて行きました。

馬は初めての場所ではとても緊張します。

心拍数はただ歩いているだけでも軽い駈歩をしているぐらいまで上昇します。

しかし、それが二日三日と経過していくうちに徐々にそういった緊張感はとれていきます。

 

こういった経験を約3ヶ月間させた後に両群の比較を行います。

縞模様の細長いじゅうたんやアルミ箔を張り付けたじゅうたんの上を歩かせるという実験の結果(どちらの馬も初めて目にするものです)、じゅうたんの上を歩いているときの心拍数は3ヶ月間色々な刺激を受けてきた馬たちの方が、そうではなかった馬たちに比べて明らかに低かったのです。

たくさんの刺激やストレスを経験することによって耐性がつくということです。

 

まさに「可愛い子には旅をさせよ」ということわざは馬にも当てはまるということですね。

White arabian stallion running

 

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馬も夢を見る?

【馬の豆知識】

・馬も夢を見る?

人間は眠っているときに夢を見ます。

睡眠中に目をつぶったままの状態で急に眼球がグルグルと動く時間帯が存在しており、このときに夢を見ています。

このように夢を見ている時間帯の睡眠は速く眼球が動く(Rapid Eye Movement)ことから、その頭文字をとってレム(REM)睡眠と呼ばれています。

このレム睡眠は今から約50年ほど前に人間の睡眠を研究するなかで発見され、その後に哺乳類や鳥類においてもレム睡眠が広く認められることが解明されてきました。

そして、馬ももちろん人間と同じく夢を見ます。

馬は平均しておよそ3時間ほどしか睡眠をとりませんが、その短い睡眠時間の間にもレム睡眠の時間帯が存在しています。

馬が頸を投げ出して眠っているときにレム睡眠が生じており、このときに馬も夢を見ているものと推測されます。

夢を見ていると思われる馬は寝ているときに肢をバタバタさせたり、突然いなないたりします。

肢をバタバタさせている馬はもしかすると走っている夢を見ているのかもしれませんね。

Pferd schlft auf der Koppel

 

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骨の疲労

【馬の豆知識】

・骨の疲労

馬の脚はとても細くできており、よくあの細い脚で400㎏も500㎏もある大きな身体を支えられるなぁといつも感心します。

馬は肉食動物から逃げやすいように速く走るため中指が進化し、中指一本で地面に立っている状態でもあり脚の怪我はつきものです。

特に時速60km以上で走るサラブレッドの競走馬にとっては常に怪我と隣り合わせの状態となっており、怪我の中でも骨折の発生割合は高くなっています。

 

金属に長い時間繰り返して力が加わると、その力が加わった部分に目に見えないくらいの小さい亀裂が生じ、そしてあるとき一気に破壊に至ります。

これが金属疲労による破壊です。

日航ジャンボ機の墜落事故であったり、原子力発電所のパイプに生じた亀裂などが金属疲労による破壊の例としてあげられます。

 

この金属疲労に似たような現象が馬の脚の骨にも見られることが知られています。

走っているときに骨折したサラブレッドを見てみると、骨折が始まった部位の周辺の軟骨が壊死していたり、骨が硬化している場合が多く認められます。

こういった軟骨の壊死であったり、骨の硬化は数日間で急に発生したとは考えにくく、運動することによって日々骨に力が加わり、徐々にそれが蓄積されて骨が金属疲労を起こしていたものと推測できます。

 

機械などは金属疲労が発生した部分を取り替えることができますが、生物ではそういったことはできません。

しかし、生物は自分自身でそれを修復することができる能力を持っています。

馬の場合だと菅骨骨膜炎という症状があります。

ソエとも呼ばれるこの菅骨骨膜炎は若い馬に発生することが多く、疲労を起こし始めた骨は炎症を起こすことで警告を発します。

そして、その部位にカルシウムを集中させて補修にあたるのです。

骨が硬化することによって脆くなった骨は数ヶ月の休養をとることで元々の粘り強さや弾力性を取り戻すことも知られています。

 

適度な休養を取ることが怪我の予防にはとても重要なのです。

馬の腱

 

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短い睡眠時間

【馬の豆知識】

・短い睡眠時間

人間の睡眠時間は平均7時間から8時間ほどだと言われています。

これに対して、馬の睡眠時間は人間の半分以下でおよそ3時間ほどしか眠りません。

睡眠時間が馬と同じくらいしかない動物と言えば、他にはゾウやウシ、ヒツジなどがいます。

これらの睡眠時間の短い動物に共通していることは、草食動物で比較的大型な動物だということです。

肉食動物から襲われる危険性がある体が大きい草食動物は身を完全に隠せる安全な場所を見つけることは非常に難しく、またその大きい体を栄養価の低い草などで維持していくためには睡眠時間を削ってまで草を食べ続けなければいけません。

同じように肉食動物に襲われる危険性がある動物でも馬などと違って体の小さいネズミなどは完全に身を隠せる安全な場所があるために一日に13時間ほどの睡眠時間を取っています。

 

人間に管理され、肉食動物に襲われる危険性がない現代の馬でも本能的に睡眠時間は3時間ほどしか取らないようになっています。

フランスの英雄ナポレオンは一日に3時間~4時間ほどしか睡眠時間を取らなかったと言われていますが、馬の場合も睡眠時間はナポレオン並みと言えそうです。

Pferdetraum

 

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