カテゴリー別アーカイブ: 馬の種類

ダートムア(Dartmoor)

【馬の種類】

・ダートムア(Dartmoor)

ダートムアはイギリス・イングランド南西部、ダートムアの荒野で古くから生息しているとされており、ポニーに分類される品種です。

ダートムア

 

ダートムアはポニーの中でも比較的小柄な体格で、体高はおよそ122センチほど。

アラブやバルブなどの品種の影響を受けてきていますが、小柄な体格にするためにシェトランドポニーとの交配もされています。

ダートムアは昔は鉱山の地下仕事で活躍していました。

シェトランドポニーとの交配により小柄化することによって、鉱山で働きやすいという利点があったのです。

 

ダートムアは1899年の血統書によって品質基準が決められています。

現在ではヨーロッパ本土や北アメリカ、スカンジナビア半島などでも飼育されている品種です。

 

ダートムアは体こそ小さいですが、筋肉質の馬体をしており、も硬くて丈夫です。

これはダートムア地方の荒野が原産地であることが大きく影響していると思われます。

また、性格もとても穏やかで飼育しやすい品種だと言えるでしょう。

 

ダートムアの毛色は鹿毛、青鹿毛、栗毛、芦毛、青毛、粕毛など様々なものが見られます。

 

ダートムアは第一世界大戦後に頭数が大きく減ってしまい、現在はイギリスで希少品種とされています。

しかし、現在でも子供の乗馬用のポニーとして活躍しており、飛越もこなし、馬車競技にも使われています。

ダートムア2

 

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クリーブランド・ベイ(Cleveland Bay)

【馬の種類】

・クリーブランド・ベイ(Cleveland Bay)

クリーブランド・ベイはイギリス・イングランド北西部のクリーブランドで主に飼育されている品種です。

クリーブランド・ベイ

馬の品種名にはその品種の原産地の地名がそのまま付けられている場合が多いのですが、このクリーブランド・ベイもまさにその通りで「ベイ bay」とは鹿毛のことを言います。

その名の通り、クリーブランド・ベイの毛色は鹿毛で肢の先端やたてがみ、尾は黒くなっています。

 

クリーブランド・ベイの体高はおよそ162センチ~168センチほど。

体格はシッカリとしており、丈夫な脚元と厚みのある体つきが特徴です。

 

クリーブランド・ベイはチャップマン・パック・ホースという中世からの古い品種をもとにして改良されており、純イギリス原産馬として最も長い歴史を持つ品種だとされています。

 

現在はイングランドの他にもヨーロッパ全体や北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、アジアなどで飼育されています。

 

クリーブランド・ベイは他の品種(軽量馬)と交配することによって、体高や骨格、またはスタミナを改善できる品種として高く評価されています。

ただ、他の様々な品種と交配することによって純血のクリーブランド・ベイの頭数は減少の傾向が見られます。

 

クリーブランド・ベイはそのガッチリとした馬体を生かして、狩猟馬として体重の重い人間も乗せることができ、また飛越能力にも優れています。

馬車用の馬としても優れており、優れた馬車馬に改良するためにサラブレッドアラブ、バルブ、アンダルシアンなども交配されてきました。

 

現在、クリーブランド・ベイはイギリス王室の公式行事に使われる馬車用の馬としても活躍しています。

クリーブランド・ベイ2

 

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ニューフォレスト(New Forest)

【馬の種類】

・ニューフォレスト(New Forest)

ニューフォレストはイギリス・イングランド南部のニューフォレストが原産地の在来馬で、ポニーに分類されます。

ニューフォレスト

 

イングランドのニューフォレスト地方には在来馬が900年前には既に存在していたとされています。

現在ではニューフォレストは血統書によって標準化されており、ヨーロッパだけでなく北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、スカンジナビア半島などに輸出されています。

 

ニューフォレストの体高は最大でも147センチほど。

様々な品種の影響を受けてきており、体を大きくするためにサラブレッドアラブ、またはハクニーなどが交配されてきました。

また、在来馬としての特徴を維持するためにデールズエクスムア、ダートムアなどのイギリス在来馬も交配されています。

 

ニューフォレストの毛色には斑毛は認められていませんが、それ以外では様々な毛色が見られます。

また、馬によっては頭部と肢の下部に白徴が見られます。

 

この品種はニューフォレスト地方の森林の厳しい環境の中で生きてきただけあって、ガッシリとした太い胴体、丸みがあり頑強な蹄など、とても頑丈な体のつくりをしています。

そして、運動能力にも優れており、しなやかな体の動きと気性の良さから非常に調教のしやすい品種でもあります。

 

ニューフォレストは、現在では子供用や体重の軽い大人の乗用馬として活躍しており、馬場馬術競技障害飛越競技もこなします。

また馬車競技でも活躍するなど、非常に万能な在来馬です。

ニューフォレスト2

【ニューフォレスト国立公園で暮らすニューフォレスト】

 

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デールズ(Dales)

【馬の種類】

・デールズ(Dales)

デールズ

デールズはイギリス・ヨークシャー地方にあるペナイン山脈の東側が原産地のポニーです。

主にイングランド北部で飼育されていますが、現在ではヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアなどでも飼育されている品種です。

 

イギリスの在来馬の中で最も体が大きく、重量感があるので鉱山や炭坑、農耕などで使われ、荷物の運搬で活躍しました。

 

体高は142センチほどですが、その体の大きさと比べても多くの荷物を運ぶことができ、100kgほどの重さの荷物を運ぶこともできます。

速歩も力強く、重い荷物を背負っていても1マイル(1.6km)を3分ほどで走ることができるほどでした。

 

デールズの毛色で最も多いのは青毛ですが鹿毛や黒鹿毛、青鹿毛なども見られ、ごくまれに芦毛も見られます。

 

豊かなたてがみや尾を持ち、かかとにはまるで絹のような距毛が生えています。

背中は短いですが力強く、この体型が重い荷物を運ぶことに適していると言えるでしょう。

 

デールズの長所として、めったに病気にかからない丈夫さというのがあります。

も堅く丈夫で、スタミナもあり気性も穏やか、またこのポニーの飼育には経済的負担も少ないことから輓用馬としてだけでなく、力強く正確な速歩ができることから乗用馬としても用いられており、特に障害飛越や長距離のトレッキングでもその能力を発揮します。

 

デールズはウェルシュ・コブクライズデールフリージアンなどの影響を受けている品種です。

第一次世界大戦や第二次世界大戦ではイギリス軍で使われた品種でもあり、その力強さや体のつくりから「国内の軍用馬ではこの品種に勝る品種はいない」と言われるほどでした。

 

 

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