・クロスカントリー
クロスカントリーは野原や丘、森などの自然に近い状態のコースに生垣、竹柵、水濠、乾濠、池などの障害を設置して行われます。
通常の障害飛越競技で使用されているバーなどと違ってクロスカントリーでは丸太などの固定された障害を使用するため、馬が肢を当てても障害が落下することがなく、飛越のタイミングを大きく間違ってしまうと人馬ともに転倒してしまう危険性もあります。
クロスカントリーは世界レベルの大会になるとコースの全長は6km以上になり、障害は40箇所以上になる場合もあります。
障害によってはロングルートというものも設定されており、こちらを通ると障害は簡単に通過できますがその分だけ遠回りしなければならず走る距離が長くなるのでタイムは遅くなります。
ダイレクトルートを通過すると走行距離は短いですが、障害の難易度が高く落馬や逃避のリスクがあります。
時間はかかってもロングルートで無難にいくか、リスクを背負ってでもダイレクトルートで時間短縮を狙うかは騎乗者の判断に委ねられるので馬の能力や気性などを考えてどちらのルートを選択するか決定します。
このコースの規定タイムを超えてしまうと減点になり、また途中の障害を馬が拒否したり逃避、または落馬した場合も減点や失権となります。
それだけに人馬の呼吸とテクニック、そして人馬ともに障害を跳び超える勇気がより一層必要となります。
クロスカントリーは通常の障害飛越競技よりも駈歩のスピードが速いためにとても迫力満点です。
総合馬術競技として馬場馬術競技、障害飛越競技とともに競技に組み込まれておりクロスカントリーは2日目に行われています。
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