馬の病気(日本脳炎)

馬の豆知識

・馬の病気(日本脳炎)

馬にとって最も怖い病気のひとつが日本脳炎です。

子供の頃に日本脳炎ワクチンを注射されて痛い思いをしたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。

 

日本脳炎は蚊によって媒介される病気で、色々な動物に感染しますが、発病するのはもっぱら人間と馬に限られています。

日本脳炎に感染している動物の血液を蚊が吸うと、血液中のウィルスが蚊に感染し、蚊の唾液腺で増殖したウィルスが別の動物の血液を吸う時に感染するのです。

 

日本脳炎ウィルスに感染したとしても発病率はせいぜい0.3%程度で、殆どは発熱程度で回復しますが、脳炎を発症すると致死率は40%程度にもなり、もし回復したとしても脳に後遺症が残ることがあるため、とても恐れられている病気です。

 

発症すると、高熱や沈鬱、興奮、麻痺などの神経症状が現れ、重症になると起立不能や昏睡状態となります。

 

日本ではこの病気は1948年(昭和23年)と1949年(昭和24年)に大きな流行がありました。

しかし、それ以降は日本脳炎のワクチン接種が徹底されていることもあり、大きな問題になるような流行は起こっていません。

そして、今後も日本脳炎が流行する懸念も少ないと思われます。

 

ただ、それでも普段から厩舎周りを清潔にして日本脳炎を媒介する蚊の対策を行うことは大事なことでしょう。

蚊の集まりそうな場所に殺虫剤を撒いたり、蚊取線香を焚いたり、蚊の増えそうな水溜まりを消毒したりと厩舎周りの蚊の駆除などの衛生対策を普段から行うことが大切です。

a pair of horses

 

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