【馬の豆知識】
・馬力
「この車は100馬力だ」「あの人は馬力があるなぁ」など馬力という言葉は現在では会話の中で普通に使われます。
この馬力という言葉は実は内燃機関のパワーを示すための正式な物理学的単位として、産業革命の立役者であるジェームス・ワットが規定したものなのです。
ジェームス・ワットはイギリスの発明家で1765年に工事や炭坑などで必要とされる動力を生み出す装置として「ワットの蒸気機関」を発明しました。
ワットはこの特許を取得してリースすることによって利益を得ていましたが、この蒸気機関がどれだけ優れているかを利用者に分かりやすくアピールする必要がありました。
しかし、この時代はまだ動力装置のパワーを測定してそれを上手く表現できる方法はありませんでした。
そこで、ワットは当時身近な動物であった馬を用いて自分の発明した蒸気機関の性能を分かりやすく表す方法を作り出します。
こうして作り出されたのが馬力(horse power)です。
ワットは実際に馬を使って馬力を計測しました。
計測した馬の仕事率を1馬力とし、同じように蒸気機関の性能を実測して馬力に換算しました。
こうすることにより蒸気機関が馬ならば何頭分の能力があるかを分かりやすく表すことができ、相手を簡単に納得させることができたそうです。
現在の計量法で認められている1馬力とは75キログラムのものを1秒間に1メートル動かす力のことです。
ちなみに他の動物の馬力を見てみると人間なら0.1馬力、ロバで0.3馬力、ウシで0.7馬力ほどに換算されるようです。
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