現在、日本における馬の生産頭数は毎年およそ7,000頭と言われています。
生産された馬は競走馬や乗用馬として使われますが、引退して役目を終えた馬はその後の生活が保障されているわけではありません。
一頭でも多くの馬に幸せな余生を・・
そういう願いのもとに活動している団体があります。
認定NPO法人 引退馬協会
引退馬協会は競走馬を引退して行き場のなくなった馬たちの余生を幸せに暮らせるような取り組みを行っている団体で、一頭の馬を会員さんたちが皆で少しずつの費用を出し合って支えていく制度をつくっています。
昔は表に出ることが少なかった引退馬の余生ですが、競馬がギャンブルとしてだけでなくレジャーとして一般に広まり、またインターネットの普及によって好きな馬に思い入れを持つファンなど多くの人々の注目が集まるようになりました。
それに伴って、引退馬の行く末を心配する声が高まり始めた1997年、引退馬の里親制度であり、引退馬協会の前身である「イグレット軽種馬フォスターペアレントの会」が設立されました。
2005年には引退馬の繋養を対外支援の形でサポートする「引退馬ネット」の活動を開始。
そして、2011年に「NPO法人 引退馬協会」を設立し、東日本大震災で被災した馬たちの支援活動、引退競走馬の再就職支援活動、引退馬の余生に関する啓発活動等、多方面にわたり活動しています。
2014年には「認定NPO法人」となったため、引退馬協会への寄付は優遇税制の対象となります。