馬の種類
シェトランドポニー(Shetland Pony)
シェトランドポニーはイギリスの北方にあるシェトランド諸島が原産の馬で体高は71cmから107cmとポニーの中でも特に小型です。
亜寒帯に属し、荒涼とした強風が吹くシェトランド諸島が原産だけあって寒さから身を守るための厚い冬毛や長いたてがみと尾が特徴で、脚は短く、毛色は灰色や青みがかった灰色、茶色、黒色、白色などの他にブチ模様なども見られ様々です。
シェトランドポニーの起源は今から約1万年前、おそらく氷河が後退する前にスカンジナビアからシェトランドに渡ってきたと考えられています。
シェトランドポニーのように緯度の高い地域に住む馬の共通の特徴として、吸った空気が暖められてから肺に入るように非常に大きな鼻梁を持っています。
過酷な条件で生きてきただけあって、シェトランドポニーは丈夫で力強く、素早く自在な歩様で膝や飛節を持ち上げる習性が身に付いています。
シェトランドポニーは現在は子供用の乗馬やショー、ホースセラピーとして使用されていますが、昔は海藻や燃料用の泥炭の運搬、農耕などに使われていました。
また、盲導犬のような役割を果たすために訓練もされており、アメリカでは現在、品種改良の目的にも使われています。
動物園でも見かけ、その小さくて愛くるしい風貌からも人気者です。
シェトランドポニーは頭部の形が良く、小さく整った耳で額は大きく賢い気性で、パワーがあります。小さな体を考えるとシェトランドポニーは最も力のあるポニーのひとつと言えるのではないでしょうか。
シェトランドポニーの寿命は長く、30年以上生きるのは珍しいことではありません。
ただ、大きな馬よりも心疾患の可能性が高かったり、飼料に気を付け、栄養管理をキチンとしないと蹄葉炎を発症するリスクも高いです。
ちなみにこの二頭のシェトランドポニー、フィブラ君とビタミン君はスコットランドの観光大使に選ばれたそうです。
日本でいえばゆるキャラみたいなものでしょうか。
民族衣装風の馬着を着せられた姿が何ともほほえましくて可愛いですね。
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