カテゴリー別アーカイブ: 馬にまつわる言葉

馬が由来となった言葉2

・馬が由来となった言葉2

今回のブログでは馬が由来となった言葉をご紹介します。

 

今回ご紹介する言葉は「午前」「正午」「午後」です。

12時を「正午」、昼前を「午前」、昼過ぎを「午後」といいますが、ではなぜ時刻を表す言葉に「午(うま)」という文字が使われているのでしょうか?

 

明治より前の時代は時刻を表すのに十二支を使っていました。

子の刻(真夜中の0時)から始まって、二時間ごとに「丑」、「寅」、「卯」、「辰」、「巳」と刻んでいくとちょうど昼の12時が「午」の刻の中心にあたり、ここから「正午」という言葉がきています。

ちなみに深夜の12時は「正子(しょうし)」と言います。

 

なので、子の刻から午の刻までを午前、午の刻から子の刻までを午後と言うのです。

 

ちなみに十二支に時間を当てはめると次のようになります。

子・・23時~1時

丑・・  1時~3時

寅・・  3時~5時

卯・・  5時~7時

辰・・  7時~9時

巳・・  9時~11時

午・・  11時~13時

未・・  13時~15時

申・・  15時~17時

酉・・  17時~19時

戌・・  19時~21時

亥・・  21時~23時

 

このように意外なところにも馬が関係しているのですね。

horses

 

 

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カブトガニ

【馬にまつわる言葉】

・カブトガニ

前回のブログではマトウダイについてご紹介しましたが、今回も引き続き、馬にまつわる名前がついた海の生き物をご紹介します。

 

今回ご紹介するのはカブトガニです。

カブトガニは「カニ」という名前がついていますが、カニよりもむしろクモやサソリに近い生き物です。

 

なぜカブトガニが馬に関係しているのかというと、このカブトガニは英語ではホースシュークラブ(horseshoe crab)といいます。

直訳すると「蹄鉄のカニ」となり、これはカブトガニの甲羅の形が蹄鉄のように見えることから名付けられました。

カブトガニ

これがカブトガニです。確かに馬の蹄の形によく似ていますね。

 

カブトガニは「生きている化石」とも呼ばれており、何と二億年も前からこの地球上に存在しているのです。

カブトガニは日本では瀬戸内海や北九州の一部で見られますが、沿岸開発などによって、生息数や生息場所が激減しています。

現在では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されており、佐賀県伊万里市、岡山県笠岡市、愛媛県西条市の繁殖地が天然記念物に指定されています。

 

 

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マトウダイ

【馬にまつわる言葉】

・マトウダイ

今回は馬にまつわる言葉をご紹介したいと思います。
以前のブログでタツノオトシゴという魚をご紹介しましたが、実は馬にちなんだ魚は他にもいくつかあります。

マトウダイという魚がいます。
マトウダイは本州以南の西部太平洋・インド洋~東部大西洋といった温暖な海域の水深50~200mほどの海底付近に生息している魚です。
太平洋側では静岡県や和歌山県など、日本海側では福井県や島根県、佐賀県などでよく見られます。

マトウダイ

なぜマトウダイが馬にちなんだ魚かというと、このマトウダイを漢字で書くと「馬頭鯛」となります。(的鯛とも呼ばれます)
これはエサを捕るときに、口が前方に大きく伸びる姿が馬の顔に似ていることから馬頭鯛と呼ばれるようになったようです。
また、富山県では「ウマダイ」、島根県では「バトウ」とも呼ばれています。

 

実はこの馬頭鯛はヨーロッパではキリストの十二使徒の一人、聖ペトロの魚と呼ばれています。

聖ペトロはもともとは漁師でした。

マトウダイの体側面の中央部分には円紋があるのですが、伝承では聖ペトロが魚の口からお金を取り出すという話があり、このマトウダイの円紋はその時についた聖ペトロの指の跡とされています。

 

ちなみにマトウダイはフランス語では「サン・ピエル」、ドイツ語では「ピーターフィシュ」と呼ばれ、共に聖ペトロにちなんで命名されています。

また、マトウダイの学名は「ゼウス・ファベル」で、ギリシャ神話の最高神であるゼウスの名を冠しているのはマトウダイが立派な背ビレを持っているからなのかもしれません。

 

 

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無事之名馬

【馬にまつわる言葉】

・無事之名馬(ぶじこれめいば)

 

今回の馬にまつわる言葉は無事之名馬(無事是名馬とも書きます)です。

 

無事之名馬とは競走馬のことを指した言葉で、「走る能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である」という考え方を表した言葉です。

 

作家の菊池寛が臨済録の「無事是貴人(ぶじこれきにん)」をもじって言ったものがこの言葉の起源とされています。

無事是貴人とは一年間、大きな災難に遭うことなく無事安泰に暮らすことができたということで、無病息災を寿ぐ言葉とされました。

 

サラブレッドは速く走るために品種改良を繰り返してきました。

そのためサラブレッドは速いスピードで走ることができるようになりましたが、「ガラスの脚」とも形容されるほどの細い脚を持っているため、常に骨折などの故障と隣り合わせです。

競走馬の場合はどんなに能力が高くても脚が弱くて走れなくてはその能力を十分に発揮することができません。

走る能力以前に丈夫な脚を持っている馬こそ「無事之名馬」として活躍が期待できるのです。

 

「無事之名馬」という言葉は現代では、競走馬の他にもスポーツ選手などにも当てはめられて使われることもあり、「健康第一」と同じような意味合いで使われています。

無事之名馬

 

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