カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

なぜ馬は草だけでも生きていけるのか?

【馬の豆知識】

・なぜ馬は草だけでも生きていけるのか?

馬をはじめとした草食動物は草をたくさん食べて、成長し生命を維持しています。

しかし、例えば人間がずっと草だけを食べて生きていくことができるでしょうか?

とても草だけでは生きていくために必要なエネルギーを摂ることはできないですよね。

 

では、なぜ馬たちの草食動物は草だけを食べていても生きていくことができるのでしょうか?

実は草食動物は人間が食べてもほとんど消化することができないセルロースという物質を栄養分として利用することができるからなのです。

 

馬たちが普段食べている草はそのほとんどがセルロースという分解されにくい物質と水分からできています。

食物繊維とも呼ばれるセルロースは人間にとっては整腸効果があり、便秘改善などでよく知られていますが、エネルギーとしての価値はほとんどないと言っていいでしょう。

 

しかし、馬などの草食動物はこのセルロースをエネルギー源として利用することができるのです。

ただ、馬たちがこのセルロースを分解するための強力な消化酵素を持っているわけではありません。

 

馬はこのセルロースを分解するために誰かの助けを借りているのですが、それはまた次回のブログに続きます。

草を食べる馬

 

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寒立馬

【馬の豆知識】

・寒立馬(かんだちめ)

青森県、下北半島の最東端に位置する尻屋崎に寒立馬(かんだちめ)という馬たちがいます。

 

寒立馬という名前からは、雪の中でじっと立ったまま寒さに耐える姿を想像させますが、実際この馬たちは真冬でも外に放牧されています。

寒立馬2

 

寒立馬という名前がつけられたのは1970年(昭和45年)なので、さほど古いものでもなく、この名前がつけられるまでは地元の人はこの馬たちを「野放し馬」と呼んでいました。

「寒立(かんだち)」という言葉は地元のマタギ(狩人)がカモシカが寒い中で何日もジッとたたずんでいる姿を「カモシカの寒立」と呼んでいたことに由来します。

それまで「野放し馬」という名前で呼ばれていたこの馬たちにもカモシカと同じような姿を見ることができることから、この馬たちに「寒立馬」という名前がつけられました。

 

この地域の馬の飼育の歴史は古く、この地域一帯は昔は南部藩の領地で、鎌倉時代から馬の生産が盛んでした。

 

馬は昔は軍馬として使われてきました。

日清戦争、日露戦争では日本は勝利したとはいえ、軍馬のレベルは外国の馬に比べると体格面や能力面ではるかに劣っていたのです。

そこで、政府は軍馬育成のために馬政計画を立てます。

日本在来馬を洋種馬と交配し、改良によって軍馬のレベルを上げようという計画です。

 

この寒立馬は南部馬(現在の岩手県にいた馬)を祖先として、洋種馬との交配によって改良されてきた馬なのです。

中でも尻屋崎ではこの野放し馬をブルトン種(フランス原産)とかけあわせることによって独自の種類を生み出しました。

現在、南部馬の血を引いているのはこの寒立馬だけとされています。

 

しかし、現在で日本在来馬と認定されている馬の中に寒立馬の名前はありません。

なぜならば、寒立馬は日本在来馬に比べて洋種馬の影響を強く受けすぎているからなのです。

SONY DSC

 

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馬の感情

【馬の豆知識】

・馬の感情

人間と同じで馬にも色々な感情があります。

人間がそうであるように馬も顔を見るとその時の感情が分かりますが、馬の場合は他にも色々な部位で感情を表します。

 

例えば耳、この写真のように耳を後ろに倒しているときは怒っている時や周りを威嚇している時です。

うかつに近づくとガブッと噛みつかれるかもしれません。

馬の耳3

 

尻尾の動きを見てもその馬の感情が分かります。

犬の場合だと恐怖を感じたときは尻尾を巻きますが、馬の場合も同じで不安を感じたときや恐怖を感じたときは尻尾を股の間に巻き込むようにします。

また、気分が高揚したときや軽い興奮を感じたときなどは尻尾を高く上げる仕草を見せます。

アングロアラブ

 

馬は知らない場所や慣れない場所に連れてこられたりして緊張感を感じるとボロ(馬糞)をします。

乗用馬の場合だと競技会で知らない場所に来たとき、競走馬の場合だと競馬場に来てパドックを回っているときなどに、下痢に近いようなボロをすることがよくあります。

しかし、こうした下痢状のボロは馬が悪いものを食べて食あたりをおこしたからというわけではなく、人間にもよくある神経性の下痢、すなわち過敏性腸症候群と似たような状態だと言っていいでしょう。

なので、慣れとともにそういう症状は少しずつおさまっていきます。

 

このように馬の感情は顔だけでなく、色々なところを見ると読み取ることができるのです。

馬の耳2

 

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騸馬(せんば)

【馬の豆知識】

・騸馬(せんば)

 

馬の場合はオス馬を牡馬(ぼば)、メス馬を牝馬(ひんば)といいますが、それとは別に騸馬(せんば)という性別の馬がいます。

「騸」という字は難しいので「せん馬」や「セン馬」と表記する場合も多いです。

 

馬のことをある程度知っていると当たり前のことかもしれませんが、馬のことをあまり知らない頃は「騸馬って何?」と疑問に思う人も多いでしょう。

私も乗馬を始めた頃は「騸馬って何だろう?」と疑問に思ったものです。

 

騸馬とは去勢された(睾丸を摘出された)馬のことを言います。

乗用馬の牡馬の場合はほとんどの馬がこの去勢された騸馬です。

乗用馬の場合は元々は競走馬として競馬で走っていた馬が多いですが、乗用馬になる際に去勢することによって性格がおとなしくなります。

競走馬時代は速く走ることを要求されるために性格も前向きで激しい馬も多いですが、乗用馬の場合は落ち着いてゆっくりと走ることを求められます。

そのため、なるべく大人しい性格の馬が必要とされるのです。

また、繁殖期などには牝馬を見て興奮する馬も多いですが、そうなってしまっては乗馬どころではないですよね。

なので、去勢して騸馬にする必要があるのです。

 

騸馬になるのは馬にとっては少しかわいそうだと思うかもしれませんが、去勢することによって安全に乗馬できるようになることは馬にとっても安全なのです。

ドレッサージュ

 

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