カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

人間が馬に乗った理由

【馬の豆知識】

・人間が馬に乗った理由

人間ははるか昔から馬に乗っていました。

そして、人間は馬以外にも色々な動物に乗ってきました。

例えばエジプトやアラブ諸国ではラクダに乗りますし、インドでは象に乗っています。

中国や東南アジアでは水牛にも乗ります。

また、ダチョウにも乗ることができます。

 

しかし、馬のようにスポーツとして確立され、世界中の各地で乗られている動物は他にはいないでしょう。

では、なぜ他の動物ではなく馬に乗ることがここまで広まったのでしょうか?

 

人間を乗せる条件として、一つはその動物の知能がある程度高いことが必要です。

人間に対する従順さであったり、物事を理解する能力、また自分がすべきことを理解する能力などが要求されます。

馬と姿が似ているシマウマやロバが乗用として一般的に普及していないのは気性が激しかったり、人間に従順でなかったりとその性格面が大きな原因となっています。

 

人間を乗せるもう一つの条件として、人間を乗せやすい身体であるかどうかというのもあります。

例えば、象の場合は身体が大きすぎます。

牛は首が短いですし、ラクダは逆に首が長すぎます。

鹿や山羊などは頭が小さすぎますし、また角が邪魔になります。

 

その点で馬は人間に従順な性格(馬にもよりますが)で、物事を理解する能力などにも優れており、身体のつくりも人間を乗せやすくなっています。

脚は長く、頭の大きさや首の長さが人間を乗せる上で絶妙な体型になっているのです。

また、背骨が固いのも人間を乗せる上で好都合です。

走っているときでも背骨がほとんど動かないので人間がバランスを取りやすいのです。

仮に肉食動物のような背骨の柔軟性があれば、人間は背中にまともに乗っていられないでしょう。

また、馬の背中には窪みがあるのも人間が乗る上で好都合なのです。

ハノーバー

そして、馬は呼吸をするときでも胸の部分はほとんど膨らみません。

鞍をつけるときの腹帯のあたりも呼吸をするときでもほとんど膨らみません。

なので、腹帯をシッカリと締めることができ、鞍を固定することができるのです。

 

そして、馬を操作するのに必要なハミ。

馬には「歯槽間縁(しそうかんえん)」という前歯と奥歯の間に歯が生えていない部分があります。

これがあることによりハミを装着することができ、馬をコントロールすることができるのです。

ハミ

象でもラクダでも牛でもなく、馬が乗用として世界中に広まった理由。

それは馬の持つ従順な性格、そしてその抜群のプロポーションによるところが大きいのです。

ハノーバー2

 

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飛節

【馬の豆知識】

・飛節

馬の後肢には飛節という部位があります。

飛節は下の写真の部分です。

飛節

飛節は人間でいえば、「くるぶし」にあたります。

人間のかかとは地面に接地していますが、馬は進化の過程で中指が伸びたことから飛節は地面に接地していません。

なので、馬の飛節と人間のくるぶしの役割はやや異なります。

 

立つときにかかとを浮かせて立ってみるとアキレス腱やふくらはぎの筋肉に負担がかかっているのを感じることができると思います。

まさに馬の飛節はこのような状況にあるわけです。

 

なので馬の飛節の筋や腱にも常に負担ががかかっているのです。

 

馬は前肢と後肢でそれぞれ役割が異なります。

前肢は進行方向をコントロールする、いわば舵取りのような役割で、また体重の多くを負担します。

それに対して後肢は筋力を使って前に進む推進力を生み出す役割があります。

 

飛節は馬が運動する上で重要な働きをします。

例えば、障害を飛越するとき。

障害に向かっていき、前肢で地面を叩くと前躯が浮き上がります。

そして、後肢で地面を蹴ると馬体が浮き上がり障害を飛び越えます。

このとき、飛節の弾発力が障害の飛越に大きく役立っているのです。

馬の飛節

【写真:Ventura / Shutterstock.com】

 

走っているときにも飛節は大きな役割を果たしています。

肢が着地した直後、飛節が曲がりアキレス腱や筋に弾性エネルギーを貯めます。

その後、貯まったエネルギーが放出されることによって弾発力を生み出し、前に進む推進力へとつながるのです。

馬の飛節2

 

 

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馬が口呼吸をできない理由

【馬の豆知識】

・馬が口呼吸をできない理由

花粉症がつらいシーズンですね。

鼻がつまるとつい口で呼吸をしてしまいます。

 

人間は呼吸を口と鼻の両方で行うことができます。

しかし、馬は鼻からは呼吸ができますが、口からは呼吸ができません。

なぜ馬は鼻からしか呼吸ができないのでしょうか?

 

馬が鼻からしか呼吸ができないのは咽喉頭部の構造が違うためです。

人間の場合では喉頭蓋と軟口蓋という部分が接していないので、空気が鼻と口の両方から気管に入れる構造になっています。

しかし、馬の場合は軟口蓋のすぐ後ろに喉頭蓋が接触しているので、何か物を飲み込むとき以外は鼻側と口側の交通を遮断しています。

なので、鼻からしか呼吸ができない仕組みになっているのです。

この仕組みによって食べたものが気管支に入ることを防いでいるのです。

 

競走馬の場合などは走り終わった後に、鼻を大きく開いてフーフーと呼吸しています。

人間の場合は全力で走った後には鼻と口の両方から呼吸をできますが、馬はそれができないので鼻孔を大きく開くことによって多くの酸素を取り入れているのです。

そのため、鼻の穴が大きい馬は呼吸が十分にできるため競走馬としての素質があるともされています。

馬の呼吸

 

 

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馬が速く走れる理由2

【馬の豆知識】

・馬が速く走れる理由2

今回も前回のブログに続いて馬が速く走れるための身体の仕組みについてご紹介したいと思います。

 

馬は中指1本で立っています。

昔、馬の祖先は5本の指を持っていましたが進化の過程で1本指となりました。

蹄壁

骨は身体の中では重い構造物です。

走る上で下肢は重いよりは軽い方が当然速く走れます。

馬は指を減らすことによって肢を軽量化したのです。

 

そして、前回にもご紹介したように関節の動きを前後方向のみにし、シンプルな動きになっています。

動きをシンプルにすれば、その動きを手助けする筋肉も少なくてすみます。

ちなみに、球節・冠関節・蹄関節の動きをコントロールしている筋肉はわずかに4つしかありません。

肢の前面にある総指伸筋と外側指伸筋、肢の後面にある深指屈筋と浅指屈筋です。

馬は肢を軽量化するために骨を減らし、筋肉を削ぎ落として、速く走るための肢をつくり上げたのです。

 

ちなみに人間のマラソンでも身体が細い人が強いように身体が軽いというのは速く走る上で大きなアドバンテージとなります。

人間のマラソンではアフリカ勢が強いですが、アフリカの選手は欧米などの選手に比べて膝から下の容積が小さいことが分かっています。

 

馬でも人間でも車でも、持久力を上げて速く走るためには下部の軽量化が重要だということなんですね。

アパルーサ2

 

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