【馬の豆知識】
・こずみ
馬に関する言葉は特殊なものも多く、一般的には使われず馬の社会でしか使われない言葉も多いです。
今回、ご紹介する「こずみ」という言葉も一般的にはほとんど使われない言葉でしょう。
「こずみ」とは筋肉がこることを意味する「こずむ」という言葉の名詞形で、「こずみが酷い」とか「馬がこずむ」などの使い方をします。
こずみは馬が激しい運動をした後などに起こる痛みをともなう筋肉の損傷で、いわば筋肉痛のようなものです。
軽度のこずみでは歩き方がぎこちなくなる程度ですが、重症になると立ち上がることすらできなくなってしまうこともあります。
特に背中と後躯が筋肉の損傷を起こしやすく、損傷した部位の筋肉は硬くなっており、手で押さえると馬は痛がります。
こずみの原因は運動によって筋肉の中にたまった乳酸にあるとされており、こずみを起こしている馬の血液を調べると赤血球が増加し、血液が濃くなることによって血液の流れが悪くなっています。
そのため血行不良となり、代謝が悪くなるために筋肉の中に溜まった疲労物質である乳酸を解消することができないためにこずみが起きるということです。
しかし、最近の研究では運動時の筋肉の酸素不足によって筋細胞が破壊されることがこずみの原因であると考えられるようにもなってきています。
こずみは軽い症状だと身体を休ませることで治すことができますが、重症になると長期の療養が必要となり針を打って治療することもあります。
こずみは他の疾病と同じく予防が大事です。
人間でも準備運動なしに全力で100m走をすると足を痛めたり、怪我をする可能性が高いでしょう。
馬も人間と同じで、準備運動なしの運動は怪我やこずみのリスクを高めます。
激しい運動をする前には入念に常歩でウォーミングアップをし、運動後にも常歩でジックリとクーリングダウンをすることが重要です。
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