馬の進化の痕跡

【馬の豆知識】

・馬の進化の痕跡

馬の最古の祖先は5000万年以上も前から存在していて、馬は長い年月をかけて進化を繰り返してきました。

色々な部位が進化してきましたが、一番大きな進化といえばやはり肢でしょう。

 

草食動物である馬は肉食動物から逃れるために速く走らなければいけません。

そこで第三指(中指)を長大化し、それ以外の指は退化していきました。

つまり馬は中指一本で地面に立っている状態なのです。

 

何千万年もかけて進化させてきた馬の肢ですが、こうした進化の証拠は資料のみではなく実際に馬を見ることでも感じることができます。

 

例えば、夜目(または附蝉)と呼ばれる部位があります。

夜目は肢の内側にあり、約5センチほどの大きさで角質でできています。

実際に触ってみると周りの皮膚とは硬さや手触りが全く違います。

この夜目は犬や猫における肉球のようなもので、走る際のクッションとしての役割を果たしていました。

夜目はこれらの肉球が進化の過程で中指が長くなることにともない上部に移動して、痕跡として残ったものなのです。

ちなみに、現代の馬にとっては夜目は何の役割も持っていません。

 

また、前ひざから球節までの肢の骨を菅骨(第三中手骨)と言いますが、この菅骨の左右には細い骨(副中手骨)が途中まで付いています。

この左右の二本の骨は進化の過程で退化した第二指と第四指の痕跡なのです。

 

人類の誕生する前から地球上に存在していた馬の祖先。

途方もなく長い年月をかけて進化してきた証を現代の馬の体の痕跡からも見ることができるのです。

夜目
【肢の内側にある夜目。馬の進化の痕跡を感じることができる部位です。】

 

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