馬の病気から誕生した発明

【馬の豆知識】

・馬の病気から誕生した発明

馬の病気のひとつに疝痛(せんつう)というものがあります。

疝痛とは腹痛のことで、馬の場合は命にかかわる場合もあるので注意が必要です。

そして、この疝痛の原因のひとつにさく癖という悪癖があります。

さく癖をすることで馬のお腹は飲み込んだ空気と腸内の発酵ガスによって大きく膨らみます。

 

疝痛になると獣医師さんに治療してもらうのですが、この疝痛によるお腹の膨らみをヒントにして発明されたものがあります。

現代では人々の生活に欠かすことのできないもので、空気によって膨らませるものとは一体何でしょうか。

 

 

 

それは「タイヤ(チューブ)」です。

実はタイヤ(チューブ)を発明したのは獣医師さんなのです。

イギリスの獣医師、ダンロップ氏は馬の疝痛の治療中に馬の腸が膨らむことをヒントにして自転車のタイヤに空気を入れるチューブを発明しました。

自転車が発明された当時は木製の車輪に空気の入らないゴムだけを巻き付けたタイヤを付けていましたが、これでは乗り心地がとても悪いですしスピードも出にくいです。

そこで、このダンロップ氏が発明したタイヤによって自転車の乗り心地も非常に良くなり、スピードも速くなりました。

その後、この発明は自動車や飛行機などのタイヤにもつながっていくのです。

 

歴史に名を残す発明家の着眼点やひらめきというものは本当に凄いものですし、この歴史的な発明に馬が関わっていたというのも驚きですね。

タイヤ

 

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クレバーハンス

【馬の豆知識】

・クレバーハンス

馬は頭のいい動物だとよく言われます。

実際、馬は記憶力が非常に優れている動物です。

そして、算数の計算ができると話題になった馬も存在したのです。

 

1890年代から1900年代にかけてドイツで話題になった「ハンス」という馬がその馬です。

「クレバー(賢い)ハンス」と呼ばれたその馬は街頭の観衆の前で飼い主が問題を紙に書いて出すと、その正解の数だけ地面を蹄で叩くという方法で算数の足し算や引き算などの計算問題、和音に関する音楽の問題などに答えることができました。

例えば「4+3」という問題なら7回地面を蹄で叩くというような感じです。

 

果たしてハンスは問題を見て本当に算数の計算をしていたのでしょうか。

その後、ハンスが本当に計算を行っているかどうかが調査されました。

紙に書かれた問題を飼い主や観衆に見せずにハンスにだけ見せて問題を解かせてみました。

すると、ハンスはその問題の答えを出すことができませんでした。

実はハンスは問題を計算して答えを出しているのではなく、飼い主や観客の反応を見て答えを出していたのです。

飼い主や観衆は答えを知っていると、ハンスの蹄の叩く回数が答えの数字のところまでくると無意識のうちに何らかの反応をしてしまいます。

ハンスは飼い主や観衆のその反応を敏感に察知していたのです。

なので、飼い主や観衆が答えを知らないとハンスも反応を察知することができず、答えを出せなかったのです。

 

結果的に計算ができるわけではなかったハンスですが、周りの反応を見て答えを導き出すことは算数の計算以上に頭がいいといってもよいのではないのでしょうか。

このように馬は周りの雰囲気を敏感に察知することができる感性を持った動物なのです。

クレバーハンス

 

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ベストターンドアウト賞

【馬の豆知識】

・ベストターンドアウト賞

競走馬はレース前にパドックという場所を周回します。

このパドックで競走馬は厩務員に引かれて歩き、観客にお披露目するのです。

 

競馬はレースの着順によって争われ、優勝した馬とその関係者が表彰されます。

しかし、レースの着順による表彰だけでなく、このパドックにおいても表彰制度があるのです。

これが「ベストターンドアウト賞」というもので、人間でいう「ベストドレッサー賞」とよく似たようなものと言っていいでしょう。

ベストターンドアウト賞はパドックにおいて「馬の手入れがよくなされているか」、「馬の躾(しつけ)がよくなされているか」、「人馬が一体感を持って歩いているか」といった点を審査されます。

 

このベストターンドアウト賞が日本で創設されたのは2013年とつい最近のことですが、海外ではこのような表彰は以前から広く浸透していました。

ヨーロッパのホースマンが日本の競馬を見学した際、「日本の競馬場の施設は素晴らしいし、日本馬の海外競馬でのパフォーマンスもトップレベルだ。しかし、パドックはまるで工事現場のようだね。」とパドックで馬の手入れが丹念にされていない、馬がキチンとしつけられていない、作業着のような服で担当者が馬を引いているなどの点を工事現場に比喩して苦言を呈したのです。

この指摘を受け、最近では観客に見ていただくという姿勢が日本でも浸透してきており、馬をキレイに手入れし、行儀よく歩かせ、そして自らもスーツにネクタイを着用して堂々と馬を引く姿を多く見ることができるようになってきました。

日本が世界に追い付いてきたと感じさせる光景といえるでしょう。

ベストターンドアウト賞
【2015年の日本ダービーでベストターンドアウト賞を受賞したベルラップと野本厩務員】

画像提供:https://photozou.jp/user/top/745137

 

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馬の鼻血2

【馬の豆知識】

・馬の鼻血2

前回は馬の鼻血についてご紹介しました。

馬の鼻出血は外傷性による鼻からの出血と激しい運動後の肺からの出血(運動性肺出血 EIPH)があり、その発症原因についてご紹介しました。

 

実は運動性肺出血の原因としては馬の心臓が強すぎることもあるのです。

サラブレッドの競走馬は日々、厳しい調教によって鍛錬されています。

すると、鍛えることによって体の筋肉だけでなく、心臓までも強くなり大きくなるのです。

一般的に動物の心臓の重さは体重のおよそ0.6%ほどです。

しかし、サラブレッドの競走馬になると1%以上、運動能力に優れた一流馬になると1.2%~1.4%もあると言われています。

 

心臓は筋肉なので、鍛えれば大きくなります。

そして、心臓が強くなるとそれだけ血圧も高くなります。

しかし、肺はいわばスポンジのようなものなのでトレーニングによって鍛えられることはありません。

つまり、心臓の強さが肺の強さ(血管の丈夫さ)を追い越してしまうのです。

これはサラブレッドだけではなく、ドッグレースの犬でも同様のことが起こると言われています。

 

では、人間ではこのような運動性肺出血は起こるのでしょうか?

人間の場合は肺が痛むまで運動できるほどの心臓を持っていないために、たとえ一流のマラソン選手や短距離走の選手でも運動性肺出血を起こすことはないようです。

マラソン

 

 

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