【馬の豆知識】
・ベストターンドアウト賞
競走馬はレース前にパドックという場所を周回します。
このパドックで競走馬は厩務員に引かれて歩き、観客にお披露目するのです。
競馬はレースの着順によって争われ、優勝した馬とその関係者が表彰されます。
しかし、レースの着順による表彰だけでなく、このパドックにおいても表彰制度があるのです。
これが「ベストターンドアウト賞」というもので、人間でいう「ベストドレッサー賞」とよく似たようなものと言っていいでしょう。
ベストターンドアウト賞はパドックにおいて「馬の手入れがよくなされているか」、「馬の躾(しつけ)がよくなされているか」、「人馬が一体感を持って歩いているか」といった点を審査されます。
このベストターンドアウト賞が日本で創設されたのは2013年とつい最近のことですが、海外ではこのような表彰は以前から広く浸透していました。
ヨーロッパのホースマンが日本の競馬を見学した際、「日本の競馬場の施設は素晴らしいし、日本馬の海外競馬でのパフォーマンスもトップレベルだ。しかし、パドックはまるで工事現場のようだね。」とパドックで馬の手入れが丹念にされていない、馬がキチンとしつけられていない、作業着のような服で担当者が馬を引いているなどの点を工事現場に比喩して苦言を呈したのです。
この指摘を受け、最近では観客に見ていただくという姿勢が日本でも浸透してきており、馬をキレイに手入れし、行儀よく歩かせ、そして自らもスーツにネクタイを着用して堂々と馬を引く姿を多く見ることができるようになってきました。
日本が世界に追い付いてきたと感じさせる光景といえるでしょう。

【2015年の日本ダービーでベストターンドアウト賞を受賞したベルラップと野本厩務員】
画像提供:https://photozou.jp/user/top/745137
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