カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

発情をコントロールする

【馬の豆知識】

・発情をコントロールする

前回のブログでご紹介したように牝馬は春から夏にかけて一日の日照時間が長くなっていくと発情が訪れる「季節繁殖動物」です。

 

ではなぜ一日の日照時間が長くなると発情につながるのでしょうか?

日照時間が長い季節では目から入る光の刺激が多くなっていきます。

光の刺激が多いと、視床下部という神経器官から性腺刺激ホルモン放出ホルモンというものが放出され、そのホルモンに刺激された下垂体からホルモンが放出されます。

そうすると卵巣が排卵を起こし、子供をつくる身体の準備ができます。

このことから日照時間の長さが牝馬の発情につながっていくのです。

 

では人工的に日照時間を変えると発情期をコントロールできるのでしょうか?

馬房の中に明るい照明をつけ、夜になっても光を当てて日照時間を人工的に長くすると、自然の光のみで生活している馬よりも排卵時期が早くなったという研究結果が出ています。

 

このことから人工的に日照時間を調整することで発情期をある程度コントロールでき、仔馬の出産時期をコントロールできるということになります。

 

競走馬の世界では早生まれは歓迎される傾向にあるようです。

早く生まれた分、早い時期のレースでは成長度の面で有利になったり、セリなどでも体の成長で遅い生まれの馬よりも優位に立てるからです。

小学校低学年の時期を思い出してみると、体育の時間などでクラスで運動ができる子というのは4月生まれや5月生まれが多かったのではないでしょうか?

 

ただ、人工的に日照時間を変えて出産時期をコントロールすることが牝馬や仔馬たちにとっていいことなのか悪いことなのかは、なるべく自然な形で出産させた方がよいという意見もあり、人によって賛否両論ありそうです。

牝馬の発情

 

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牝馬の発情

【馬の豆知識】

・牝馬の発情

人間の場合は季節に関係なく性行為を行うことができますが、馬の場合は決まった季節しか行うことができません。

 

牝馬の発情(牡馬を受け入れる状態とそれを牡馬に知らせる現象。そして妊娠できる体の準備が整うこと)は春から夏にかけて訪れます。

このようにある特定の季節にだけ繁殖性を示す動物のことを「季節繁殖動物」といいます。

 

馬は春から夏にかけて一日の日照時間が長くなっていくと良好な発情状態が訪れることになります。

では、なぜ馬は春から夏の日照時間が長い時期に発情を現すのでしょうか?

 

馬のような季節繁殖動物は仔馬を育てるのに都合のよい時期に出産できるように、牝馬が牡馬を受け入れることのできる発情期を調整していると考えられます。

冬を越え、春から夏になると草が豊富に生えてくる時期です。

仔馬の健やかな成長のため、また出産後の母馬の健康維持には食事によって十分な栄養を摂取できる環境が必要です。

馬の妊娠期間はおよそ11ヶ月なので春に発情を迎え、翌年春に出産することが、子育てには最も適しているということになるのです。

 

これは他の草食動物にも当てはまり、羊や山羊も季節繁殖動物になります。

ところが羊や山羊は馬と違い、秋から冬へと一日の日照時間が短くなっていくごとに良好な発情が訪れます。

羊や山羊は妊娠期間がおよそ5ヶ月と馬よりも短いので、秋に発情期を迎えることによって子育てに適した季節に出産できることになるのです。

 

動物の本能というのは本当に凄いですね。

牝馬と仔馬

 

 

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スーホの白い馬

【馬の豆知識】

・スーホの白い馬

「スーホの白い馬」という物語をご存じでしょうか?

スーホの白い馬はモンゴルの民話で、モンゴルの伝統楽器である馬頭琴(モリンホール)にまつわる物語です。

 

 

◆スーホの白い馬あらすじ

昔、モンゴルに貧しいが歌が上手なスーホという遊牧民の少年がいました。

ある日、スーホは草原で白い子馬と出会います。

白い子馬はスーホにすっかり懐き、スーホはその子馬を家に連れて帰り大切に育てます。

 

それから数年後、白い子馬はすくすくと育ちとてもキレイでたくましい白馬になりました。

ある日、王様が自分の娘の結婚相手を探すために競馬大会を開きます。

その競馬大会で一等になると王様の娘と結婚できるというのです。

 

スーホは白馬に乗り、見事に競馬大会で優勝します。

しかし、王様は貧しいスーホを娘とは結婚させず、スーホに銀貨を三枚渡し、さらには白馬を自分に渡すように命令するのです。

スーホは王様の命令を拒否すると、王様の家来たちに暴行され白馬を奪われます。

お城の外へ放り出されたスーホは歩いて家に帰りましたが、白馬を奪われた悲しみで泣いていました。

 

その頃、白馬は王様が宴会をしている隙を突いて逃げ出しましたが、逃げ出した時に王様の家来たちの放つ弓矢に体中を討たれ血で真っ赤に染まっており、スーホの元に戻った時には瀕死の状態でした。

そして、スーホの看病むなしく白馬は死んでしまいます。

 

悲しむスーホは、ある晩に白馬の夢を見ます。

白馬はスーホに話しかけ、尻尾などの自分の体を使って楽器を作るようにスーホに言い残します。

スーホは言われた通りに白馬の体から楽器をつくります。

そうして出来たのが現在でもモンゴルに伝わっている馬頭琴(モリンホール)という楽器でした。

 

 

スーホの白い馬は小学校の国語の教科書にも載るほどの有名な物語で、大人と子供を問わず昔からずっと愛され続けている名作です。

現在でも購入することができますので、気になった方は是非一度読まれてみてはいかがでしょうか。

馬頭琴(モリンホール)

【馬頭琴(モリンホール)はモンゴルを代表する弦楽器です。 (画像提供 LunaseeStudios / Shutterstock.com)】

 

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輸送中のケガを予防するための輸送管理

【馬の豆知識】

・輸送中のケガを予防するための輸送管理

前回のブログでは輸送熱の予防方法についてご紹介しましたが、今回は輸送中のケガの予防方法についてご紹介します。

 

馬運車内でのケガは転倒したり、馬栓棒を跨いだことによるケースが多いです。

このようなケガのほとんどは馬運車のスペースの狭さや走行時の馬運車の揺れなどに馬が対応できずにパニックを起こしてしまい暴れることによって起こります。

また走行中だけではなく、馬運車の乗降車時のケガにも注意が必要です。

 

このようなケガのリスクを減らすためには馬運車に馬を乗せて短時間の走行を行い馬運車の環境に慣れさせたり、馬運車の乗降車の練習などの馬運車馴致を行い、馬が馬運車内で落ち着いていられるように慣れさせることが大事です。

 

しかし、どれだけ馴致を重ねても突発的なアクシデントが起こることがあります。

そのため、特にケガをしやすい箇所である四肢にはバンテージ(肢巻き)を巻き、肢への外傷を防ぎましょう。

また、ロープで頸をある程度固定することによって馬が立ち上がり馬栓棒を乗り越えることを防ぐことができます。

このような対策を行うことにより、突発的なアクシデントを予防することが重要です。

 

馬運車の中というのは馬にとっては緊張や不安を感じる場所です。

馬運車に慣らして、馬運車が安全な場所であると教えることによって安全な輸送を行うことができるのです。

輸送中のケガの予防

 

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