カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

反響定位

【馬の豆知識】

・反響定位

反響定位(はんきょうていい)という言葉をご存知でしょうか?

反響定位(エコーロケーションとも呼ばれます)とは動物が自分の出した音が何かにぶつかって返ってきた反射音を受信することによって、そのぶつかってきたものの距離や位置、周りの状況を特定することを言います。

それぞれの方向からの反響を受信することによって、周囲のものの位置関係やそれに対する自分の距離などを知ることができます。

この反響定位は音による感受法ですが、聴覚よりもむしろ視覚に近い役割を果たしています。

 

この反響定位を使う有名な動物としてコウモリやイルカ、クジラなどがいます。

コウモリは自分の発する声の反射音を利用して暗闇の中でも障害物を避けたり餌をとったりすることができます。

例えばコウモリは目隠しをしても普通に飛ぶことができますが、耳をふさがれると飛ぶことができなくなるのです。

このようにコウモリやイルカなどの動物では反響定位は生きていくためには必要不可欠な能力と言えます。

 

そして、実はこの反響定位を馬も使うことができるとされているのです。

馬が鼻を鳴らす音や蹄の音などの反射音を利用して対象物との距離を測っているというのです。

以前にブログでもご紹介したように馬の目は350度見える広い視野を持っていますが、物との距離間を判断することは苦手です。

なので、馬が反響定位を使っていても全く不思議ではありませんね。

 

馬が反響定位をどういう時に使うのかというと、例えば障害を飛ぶときに障害の向こう側が地面なのか水濠なのか、また深さはどのくらいなのかというのが反射音によって分かると言われています。

 

馬の反響定位についてはそれほど詳しくは研究されていないようで、どの程度のものかはハッキリとは分かりませんし、さすがにコウモリやイルカほどの反響定位の能力ではないでしょうが、それでもこういう能力が馬にも備わっているというのは驚きですね。

反響定位

 

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馬の水泳

【馬の豆知識】

・馬の水泳

馬は走ることが得意な動物ですが、実は泳ぐことも得意な動物です。

馬の比重は0.95と水よりも軽いので、水の中に入っても沈むこともありません。 水の中に入ると、水の抵抗があるので前に進むためには強い推進力が必要です。

馬は後肢で水を蹴り、その推進力で前に進んで泳ぎます。 「犬かき」ならぬ「馬かき」ですね。

馬の水泳

人間でも水泳がエクササイズやダイエットなどとして効果的なように、馬にとっても泳ぐことは効果的な運動になります。

後肢を蹴って泳ぐことによって後軀の筋力強化につながるのです。

また、脚に怪我をした場合などは普通の運動では脚に負担がかかってしまいますが、泳ぐことでは脚に負担はかかりません。 競走馬などでは、脚に負担をかけず心肺機能を鍛える手段としてプールでの調教も行われています。

また、水を利用した調教としてウォーター・トレッドミルという装置があります。

これは水の中に動く歩道(歩く方向とは逆向きに動く)があるような装置で、馬は胸元まで水につかって、床の動きと逆行して歩きます。

水の浮力によって体重が軽くなるので脚への負担が少なくなり、また四肢を床につけているので陸上での動きと似ているため、陸上での運動で鍛えられる筋肉の部位と同じような部位が鍛えられるとされており、怪我をした競走馬などのリハビリなどとして利用されています。

 

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馬の身長

【馬の豆知識】

・馬の身長

人間の場合は背の高さは「身長」という言葉を使用しますが、馬の場合は「体高」という言葉を使用します。

 

では、この体高ですが馬のどこからどこまでの長さを測るかご存知でしょうか?

人間の場合は身長を測るときには地面から頭のてっぺんまでを測りますよね。

しかし、馬の場合は体高を測るときには地面から肩の位置の最も高いところ(き甲と言います)までを測ります。

なので、馬の長い首から上の部分は体高には含まれないのです。

 

ではなぜ、馬の場合は人間のように頭のてっぺんまでを測らずに肩(き甲)までの高さを測るのでしょうか?

 

その答えは単純で、ただ単に測りにくいからだそうです(笑)

馬の頭までを測るとなると、ポニーなどの体高の低い品種はともかくとしてサラブレッドなどの品種では人間よりも背が高いことがほとんどです。

しかも、馬の頭は常に同じ位置でジッとしているわけでもありません。

なので、馬の体高は地面から肩の高いところ(き甲)までを測ることになったというわけなのです。

Beautiful dutch warmblood with perfect hair style

 

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馬の見る世界

【馬の豆知識】

・馬の見る世界

以前にこのブログで馬の視野についてご紹介しました。

馬は草食動物なので、肉食動物から逃げなければ生きていけませんでした。
そのため、馬の目は頭部の横の方についており、これによって視野が広がり、およそ350度の視野を持つことができました。

しかし、視野は広いですが馬は視覚による距離の感覚があまりつかめていないことが分かっています。
馬は視野の約80%は片目で見ており、焦点を合わせる筋肉もそれほど発達していないからです。
馬は近くのものを見ようとする時は頭を上げて焦点を合わせようとし、逆に遠くのものを見ようとする時には頭を下げて上目づかいのように見て焦点を合わせます。

馬に近づくと馬が頭を上げてこっちを見ていたという経験がある方も多いのではないでしょうか。

あの仕草は焦点を合わせてこっちを確認していたということなんです。

 

このような特徴を持った馬の目ですが、先日非常に興味深い研究結果が発表されました。
馬は図形の識別方法が人間などの他の哺乳類と似ているということが実験の結果分かったのです。
つまり、人間と見ている世界がよく似ているということなのです。
馬はこれまで「◯」や「×」などの図形をどのように認識しているかは分かっていませんでした。

 

以下、京都新聞社ホームページ「ウマも似た世界見ている 京大が識別方法確認」からの引用。

【グループは、岐阜県内の乗馬施設で飼育するウマ3頭について、八つの図形の識別能力を調べた。実験はタッチパネルを用いて行われ、最初に示された図形と同じだと認識する図形をウマが口で押して回答した。

分析の結果、「○」や「S」など曲線型、「□」や「H」などの水平線・垂線型、「×」や「△」などの斜線型の各図形について、同じ型では似た形と認識しており、先行研究のあるヒトやイルカ、チンパンジーと似ていた。ヒトでは最初に図形の輪郭を見る傾向があるのに対し、ウマは図形内部に注目しているという違いも確認できた。

友永准教授は「イルカは水中で暮らしており、視力が0・01しかない。一方、ウマは開けた場所に生息し、視覚の依存度も大きく違うはずなのに、見ている世界は似ているというのが興味深い」と話している。】

 

馬は色覚では赤色系の識別が難しいことが分かっています。

しかし、「◯」や「×」などの図形をキチンと認識できるということはやはり優れた視覚を持っているということでしょう。

人間と同じような世界を馬も見ているとなるとますます馬に親近感が湧いてきますね。

馬の見る世界

 

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