歯の生え替わり

【馬の豆知識】

・歯の生え替わり

馬の歯は実は牡馬と牝馬で数が違います。

牡馬の歯は全部で40本ありますが、牝馬は36本しかありません。

牡馬には4本の犬歯がありますが、牝馬には犬歯がないために牡馬と牝馬で歯の数に違いが出るのです。

 

馬の歯はそれぞれに役割があります。

切歯は草を食いちぎる役割を持ち、臼歯は食いちぎった草を擦り潰す役割を持ちます。

そしてこの切歯と臼歯の間にある広い隙間が歯槽間縁(しそうかんえん)と呼ばれるところで、この隙間にハミを装着するのです。

人が馬を自在にコントロールできるのもこの歯槽間縁があるからなのです。

 

人間の歯が乳歯から永久歯に生え替わるように馬の歯も乳歯から永久歯に生え替わります。

生え替わる歯は切歯の上下各6本、前臼歯の左右上下各3本の合計24本です。

これらの歯は生後2年半から5年間の間に次々に生え替わっていきます。

 

人間と同じく歯は馬にとっても非常に大切なものです。

歯の噛み合わせや生え方などが悪いと口の中を傷つけたり、ハミ受けにも影響してくるので、歯を削ったりして治療することが大切です。

馬にとっても「歯は命」なのです。

歯の生え替わり

 

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馴致(ブレーキング)

【馬の豆知識】

・馴致(ブレーキング)

馬は人を乗せて、人の指示に従って動きます。

しかし、もちろん馬は成長すると何もしなくても人を乗せるようになるわけではありません。

人を乗せる以前に、鞍やハミなども馬は最初はつけるのを嫌がります。

 

馬が抵抗なく鞍やハミを装着し、人を乗せることができるようになるためには馴致(ブレーキング)と言われる教育が必要になってきます。

この馴致(ブレーキング)によって躾(しつけ)や作法などを若馬に教えていくのです。

 

馴致の進め方は世界各地で異なっており、様々な方法がありますが、馬の負担を減らし、馬が人間に対して不信感を抱かない方法が理想です。

この馴致を通して人間と馬との信頼関係をシッカリと築いていくことが大切になってきます。

 

馴致はもちろんいきなり鞍をつけて人を乗せるわけではありません。

まずは、人が馬の体を触っても嫌がらないようにします。

そして腹帯を巻かれるのに馴らしたり、ハミに馴らしたり、鞍をつけるのに馴らします。

馬具の装着に馴らしたら、いきなり人が乗るのではなく、まずは人の体重に馴らします。

こうして地道な手順を徐々に積み重ねることによって馬が人を信頼するようになり、人を乗せるようになり、人の指示に従順に従うようになっていくのです。

 

馴致のひとつひとつは若馬にとってはどれも初めて経験するものなので、当然最初は怖がったり抵抗したりします。

しかし、それが自分に危害や痛みを与えるものではないと理解すればそれを段々と受け入れるようになっていきます。

人間が馬に乗るためにはこういった地道な積み重ねがあるのです。

馴致(ブレーキング)

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馬は暑さに弱い?

【馬の豆知識】

・馬は暑さに弱い?

6月に入ると梅雨のシーズンです。

そして、梅雨が明けるといよいよ本格的な夏がやってきます。

日本の夏はとても暑く、何もしなくても汗が全身から吹き出してくるような日もあり熱中症にも気をつけなければいけません。

この暑さは人間にとって厳しいものですが、馬にとっても非常に厳しいものです。

 

馬は汗をよくかく動物です。

汗をたくさんかくと体温を調節できるので、馬は夏場でも大汗をかくことでしのげるのではないかと思いがちですが、実際は馬は暑さにとても弱いのです。

 

馬は運動した後には全身の体温を下げるために大量の汗をかきます。

しかし、馬は気温の上昇に対して、汗をかくことで体温を下げるという機能に関してはそれほど発達していないのです。

 

実は、人間と馬とでは汗腺の分泌のメカニズムが違います。

人間の汗腺はほとんどがエクリン腺と呼ばれているもので、気温が上昇し皮膚が刺激を受けるとその反射として発汗作用が促されます。

これに対して馬の全身に分布している汗腺はアポクリン腺と呼ばれる汗腺です。

アポクリン腺は精神的に興奮したときや運動したときなどに副腎から放出されるアドレナリンというホルモンが増えることで発汗が促されます。

 

人間が暑熱時の体温を効率よく下げるために発汗する機能に優れているのに対して、馬は運動時の体温を効率よく下げるために発汗する機能が優れており、同じ汗でも人間と馬とでそれぞれメカニズムが違うのです。

馬の汗

 

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前掻き

【馬の豆知識】

・前掻き(まえがき)

以前のブログ(馬の鳴き声)でもご紹介したように馬は様々な音声を使い分けて感情を表現し、コミュニケーションをとります。

しかし、いななくことはできても馬は言葉を話すことができないので、体を使いボディランゲージで意思を人間に伝えようとします。

 

そのボディランゲージのひとつが前掻きです。

前掻きとは前肢を地面に叩きつけるような動作です。

この動作は馬の欲求不満を表しており、エサが目の前にあるのに食べられないときや自分は前に行きたいのに行かせてもらえないときなどによく見られます。

ニンジンなどを持って近くにいくと前掻きをする馬が多いのでみなさんもよく見たことがあるのではないでしょうか。

また、疝痛のときにも前掻きをして痛みを人間に訴えようとします。

 

この前掻きという動作は馬が地中の草の根や雪の中に埋まった枯れ草を掘り出す動作が、本来の目的を失って欲求不満を表現する行動へと変化したものと考えられているようです。

 

疝痛のときの前掻きは病気を知らせてくれるシグナルとなり、非常に重要な仕草ということになるのですが、エサが欲しいなどの欲求不満のための前掻きが癖になりすぎると蹄鉄が擦れて削り落ちてしまうこともあるので蹄の健康にとってはあまりいい癖とは言えないでしょう。

馬の前がき

 

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