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馬と王様

・馬と王様

今日は東京競馬場で天皇賞が行われます。

一年に春と秋の二回開催されるこの天皇賞は今回で150回目を迎え、過去にも天皇陛下が観戦された事もあり、非常に権威のあるレースです。

イギリスでは競馬は「スポーツ・オブ・キングス」と言われるように歴史上、世界の王侯と馬との関係はとても深いものです。

 

例えば、イギリスのエリザベス女王は競走馬を何頭も所有し、毎年6月にアスコット競馬場で行われるロイヤルアスコット開催はイギリス王室が主催し、夏の一大イベントとして定着しています。

ロイヤルアスコット開催で優勝した関係者にはエリザベス女王から直接優勝トロフィーを贈呈され、場内はドレスコードも規定されており、まるで紳士淑女の社交場という雰囲気です。

エリザベス女王

 

そして、アレキサンダー大王。

紀元前4世紀にギリシャ、ペルシャ、インドにまたがる大帝国を築き上げ、その名を歴史に残しています。

アレキサンダー大王は5000頭とも言われる騎馬軍団を率いて東方の各地を征服しましたが、彼は馬術にも非常に長けていたとされています。

アレキサンダー大王がまだ小さかった頃、優れた外貌をしていたが気難しくて調教もままならない馬を父王が飼っていました。

家臣が調教にてこずっているのをジッと見ていたアレキサンダーは自分が調教をすると言ってその馬に近づきます。

そして、アレキサンダーは太陽の方向に馬を向け、馬が落ち着いた隙に騎乗し太陽に向かって走っていきました。

しばらくして戻ってきた馬はすっかりアレキサンダーに対して順従になっていたと言われています。

何故、気難しい馬が大人しくなったのでしょう。

実はこの馬は自分の影を怖がっていたのです。

アレキサンダーはそれを一瞬で見抜いて、馬に影を見せないように騎乗し、走り疲れた後にたくさん愛撫することによって馬の信頼を得ることができました。

このように昔からどの国でも馬と王侯の関係は非常に深いことが多く、特に戦などでは馬を扱う技術が必要不可欠です。

このようなことからも歴史上に名を残す人物は馬術に長けている人が多いと考えてもいいかもしれませんね。

アレキサンダー大王

 

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馬より速い動物

【馬の豆知識】

・馬より速い動物

馬は全力で走るとそのスピードは時速60キロを超えます。

馬の走る姿の美しさと優雅さは見るものを魅了します。

しかし、走る速度だけなら馬より速い動物はいます。

走るスピードが最も速い動物といえばやはりチーターでしょう。

チーターの走るスピードは最高で何と時速110キロにもなり地上最速の動物と言われています。

しかし、チーターの欠点は持久力のなさでおよそ500メートルしか全力で走ることができません。

 

対して馬の場合は60キロほどのスピードを何キロも持続させることができます。

しかし、広い世界の中には馬よりも速く走り、なおかつ持久力にも優れている動物が存在します。

アメリカ西部の平原に住むプロングホーンという動物がそれです。

最高速度は時速100キロ近くになり、1マイル(約1600メートル)ぐらいの距離なら約1分前後のタイムで走ることができ、なおかつ持久力にも優れており、馬(サラブレッド)と同等のスピード(時速60キロ)でよいなら約10分間、すなわち10キロは走り通すことができるのです。

プロングホーン

このプロングホーンの飛び抜けた走能力はその酸素消費能力の高さにあります。

普通、哺乳類は体が小さいほど単位体重あたりの酸素消費力が増えます。

例えば体長4センチメートルほどしかないトガリネズミの酸素消費量は体重あたりに換算するとゾウの酸素消費量の約30倍にも相当します。

トガリネズミもゾウも生まれてから死ぬまでに打つ脈拍数は約8億回とされており、ゾウはこれを70年の寿命をかけて打ちますが、トガリネズミは1年の寿命で打ち終わります。

このように哺乳類の酸素消費量と体重との間には一定の関係があり、ほとんど全ての動物がトガリネズミとゾウを結んだ線の上に乗ります。

もちろん馬も例外ではありません。

しかし、プロングホーンの酸素消費量はその体重から予想される量の二倍にもなります。

プロングホーンはこの能力を何百万年もの進化の歴史の中で獲得してきました。

昔はチーターもプロングホーンと同じ地域に生息していたとされており、プロングホーンの足の速さと持久力はチーターから逃げるために発達し、進化してきたとも言われています。

 

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馬の尻尾

【馬の豆知識】

・馬の尻尾

馬には人間にはない部位として尻尾というものが存在します。

動物によって尻尾の役割は様々ですが、どの動物にとっても尻尾は重要な役割を果たしており非常に便利なものです。

例えばキツネの尻尾は太くて長く、移動の時にバランスをとるのに有効です。

カンガルーも同様に太い尻尾を持っており、尻尾だけで体全体を支えることができるほどに発達しています。

また、ネズミの尻尾は血流量を調節することができラジエーターのように体温調節を行っていると考えられています。

そして、みなさんがよくご存知なのは犬でしょう。

犬は喜んでいるときに尻尾を振ることから、感情を表現する手段としてやコミュニケーションをとるために尻尾は役立っています。

 

馬の場合も尻尾は感情を表し、気分が高揚しているときは尻尾を高く持ち上げますし、何かに恐怖を感じたり服従を表すときには尻尾を両後肢の間に巻き込みます。

このように馬の尻尾も感情を表したりコミュニケーションをとるときにも使われますが、もう一つ大きな役割があります。

乗馬をされている人には夏場によく見ると思いますが、体にハエやアブが止まったときに尻尾を振って追い払います。

近くで見ているとよく分かるのですが、尻尾の届く範囲のハエやアブなどは確実に追い払われています。

では尻尾の届かないところ、例えば肩先などに止まった場合はどうするかというと皮膚をブルブルと激しく震わせて虫を追い払っています。

このように皮膚を震わせることができるのは皮下にある皮筋の働きによります。

皮筋は他の筋肉と違い骨格から離れて皮膚に付着している筋肉で、顔と頸、体幹の前部にかけて分布しており尻尾の届く範囲には皮筋は存在していません。

実によくできた体の仕組みになっていますね。

ちなみに経験した人にはよく分かるかもしれませんが、夏場に馬の手入れをしていて振った尻尾が当たると結構痛いです。

特に顔面に尻尾ビンタをくらった時などはなおさらです(笑)

そりゃ虫も止まれないはずですね。

Horsetail

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歩法と消費エネルギー

【馬の豆知識】

・歩法と消費エネルギー

馬には大きく分けて4種類の歩法(常歩、速歩、駈歩、襲歩)があり、それを状況によって使い分けています。

馬はそのスピードに応じて、この4種類の歩法のうちのどれかを選んで移動しますが、その歩法の選択は消費エネルギーと関連があります。

エネルギーの消費量は基本的に襲歩>駈歩>速歩>常歩の順です。

しかし、あるスピード、例えば速い常歩で移動するのなら速歩で移動した方が消費エネルギーが少なくてすむといったことが生じてきます。

どの歩法でも単位距離を移動するためのエネルギーが最小となる速度範囲があることが実証されているのです。

 

人間で例えてみると競歩という競技があります。

この競技は全部のコースをひたすら歩き通しそのタイムを競うのですが、トップクラスの競歩選手になるとその時速はおよそ13kmにもなります。

普通はこのスピードで歩くのなら人は走ります。

人間でも歩くより走った方が楽であるというポイントが存在します。

馬も同じでそのスピードによって常歩より速歩、または速歩より駈歩の方が楽だというポイントが存在し、その移動スピードの状況によって4種類の歩法を使い分けているのです。

馬の歩法

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