カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

蹄の内部の秘密

【馬の豆知識】

・蹄の内部の秘密

前回のブログではなぜ蹄鉄がU字型なのかということをご紹介しました。

蹄への荷重は蹄の外周にかかるので蹄鉄はU字型になっているということなのですね。

 

ではなぜ、蹄の外周部分に荷重するのでしょうか。

馬が歩いたり走ったりしたときに蹄にかかる荷重は上層部の骨を伝わって下に降りていき最終的には蹄の中にある蹄骨にまで辿り着きます。

この荷重の全てを蹄骨の下部で支えることになると蹄骨や蹄の内部にはかなりの負担がかかってしまうでしょう。

 

なので、この負担を減らすために蹄の内部は絶妙な構造になっています。

蹄骨の側面と蹄の側壁の間には「葉状層」と言われる接合層があります。

そして、この葉状層には非常に細かいヒダがたくさんあります。

蹄骨側と蹄壁側の葉状層が互いにハマり込んで硬く接合しているのです。

これによって蹄の側壁から蹄骨が吊られているような状態になっています。

蹄の断面

蹄骨が吊られていることで、歩いたり走ったりしたときに蹄にかかる荷重は蹄の側面を取り囲んでいる蹄壁に分散されます。

蹄底へかかる圧力を蹄壁への張力に変えているのです。

蹄骨の下部に直接かかる荷重を減らし、蹄骨を膨大な圧力から守っているということになります。

 

およそ60キロのスピードで走る競走馬の場合、一本の脚にかかる荷重は最大で何と1トン半ほどにまで達するとされています。

この荷重をまともに受けると、蹄骨にかかる衝撃な相当なもので、蹄骨が破壊されてしまうかもしれません。

この衝撃を避けるためにこういう絶妙な仕組みが蹄の中には備わっており衝撃を上手く減らしているのです。

馬の蹄のクッション効果

 

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なぜ蹄鉄はU字型なのか?

【馬の豆知識】

・なぜ蹄鉄はU字型なのか?

現代において人に管理され、人を乗せて運動する馬にとって蹄鉄は蹄を摩滅から守るためになくてはならないものです。

 

蹄鉄はみなさんご存知の通りU字型をしています。

この蹄鉄の形状は蹄の構造や負重機能に基づいています。

馬が歩いたり走ったりする場合、蹄はその裏側全部で負重するわけではありません。

荷重は主に蹄の外周部分が支えており、かかとの裏側にある蹄叉(ていさ)という部分でも補助的に荷重を支えています。

蹄のその他の部分(蹄底)はくぼんでいるために、硬い路面の場合には地面に着かないですし、柔らかい路面の場合では蹄が沈むので蹄底にもいくらかの荷重はかかりますが、基本的には蹄底の部分ではあまり荷重しないといっていいでしょう。

蹄-名称

蹄鉄の基本的な目的は摩滅から蹄を守ることです。

なので、荷重が集中する蹄の外周部分に蹄鉄を付ければいいというわけです。

蹄鉄がU字型になっているのはこういう理由があるのです。

 

ちなみにアラビア地方の一部では円盤状の蹄鉄が使われているようです。

これは砂漠で動く馬にとっては円盤状の蹄鉄の方が効率がいいということなのでしょうね。

馬の蹄

 

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蹄鉄の普及

【馬の豆知識】

・蹄鉄の普及

人間を乗せて色々な運動をする現代の馬たちにとって、蹄鉄は馬の蹄を守るためになくてはならないものです。

この蹄鉄が日本で使用されるようになったのはいつ頃からなのでしょうか?

実は日本での蹄鉄の歴史は比較的浅く、明治時代に入ってからだとされています。

江戸時代末期までは、ワラで編んだ「ウマわらじ」を履くことがあったとしても蹄鉄は使われていませんでした。

しかし、江戸時代にはすでに外国から蹄鉄は持ち込まれていたのです。

八代将軍、徳川吉宗の時代にオランダから数頭の馬が輸入されました。

その時、馬に付き添ってきたオランダ人の中に装蹄師もおり、蹄鉄や装蹄の技術を日本人に伝えたとされていますが、その時は蹄鉄は日本では普及しませんでした。

当時、日本で使われていた馬はサラブレッドなどの洋種馬ではなく、北海道和種や木曽馬などの日本在来馬でした。

日本在来馬は蹄が強く丈夫だったので蹄鉄を使う必要がなかったこと、当時は路面が柔らかかったので蹄にかかる負担が少なかったこと、戦国時代が終わり軍馬として馬を使うことが少なくなったことなどが、当時日本で蹄鉄が普及しなかった原因としてあげられます。

 

明治維新後、富国強兵で軍用馬の育成が強化されたことによって日本でも蹄鉄が普及するようになり、フランスやドイツなどから装蹄師を招いて装蹄の技術を日本人に伝えました。

その後も蹄鉄は進化を遂げ、現代の馬の蹄を守っているのです。

馬の蹄鉄

 

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馬の毛の生え方

【馬の豆知識】

・馬の毛の生え方

9月に入り少し涼しい日が増えてきました。

これから秋になり、そして冬になるとコートやジャケットなどの冬物の洋服が活躍する季節になりますね。

 

馬の場合は寒くなると馬着を着せて寒さ対策をしますが、冬毛を生やすことによっても寒さから身を守ります。

人間は寒くなったからといって体中に長い毛を生やして暖かくするということはもちろんできません。

しかし、馬の場合は皮膚が一定期間寒さにさらされるとその反射として冬毛が生えてきます。

冬毛は密生して生え、寒さから身を守ります。

このような冬毛が生えるのは寒い時期を生き抜いていくために備わった大切な機能で、馬以外にも様々な動物で見られます。

冬毛は春になり暖かくなってくると抜け落ちて夏毛に変わります。

 

冬毛は夏毛よりも長いですが、毛の流れ(毛流 もうりゅう)は冬毛でも夏毛でも変わりません。

みなさんも馬をブラッシングするときはこの毛流にそってブラシを動かしていると思いますが、もしこの毛流に逆らってブラッシングをすると毛が逆立ってしまいます。

 

そして、この毛の流れには大事な役割があります。

馬の場合の毛流は背中側からお腹の方向に向かっています。

雨が降って馬体が濡れた場合、雨水は毛の流れにそって体の表面から素早く流れ落ちます。

毛流があることによって雨に濡れても雨水を落とし、体が冷えにくいようなしくみになっているのです。

馬の毛の生え方

 

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