馬の気管

【馬の豆知識】

・馬の気管

人間は息をするとき鼻からでも口からでも呼吸ができます。

口から呼吸をするのはあまり良くないと言われていますが、花粉症持ちの私としてはこの時期は鼻が詰まって口呼吸せざるを得ない状況になってしまいます。。。

 

人間は吸い込んだ空気は鼻からでも口からでも確実に気管から肺へと送り込まれるようにとても便利にできています。

しかし、馬はそういう便利な構造にはなっておらず馬は鼻でしか呼吸ができないのです。

馬の食道と気管はのどの部分で交差しています。

そして、のどには喉頭蓋という器官が存在します。

この喉頭蓋は空気は気管へ、食塊は食道へと振り分ける役目を持っています。

人間の場合は鼻と口は気管と食道の両方に通じており、何かの物を飲み込む時にだけこの喉頭蓋が気管のふたとして働きます。

対して、馬では普段でも口から気管や食道へのルートは喉頭蓋によって遮断されています。

なので、馬は口で呼吸ができないのです。

もちろん、物を飲み込む時は口から食道へのルートだけは開きます。

喉頭蓋

(馬の喉頭蓋の内視鏡、矢印の部分が喉頭蓋)

 

・馬の肺活量

馬の呼吸数はサラブレッドを例に取ると1分間に10回~15回で、1回の呼吸で肺に出入りする空気の量(換気量)は約5リットル~6リットル、1分間では約50リットル~約90リットルです。

そして肺活量(息を最大限に吸って、最後まで吐き出したときに測定される肺の容量)は約40リットル~約45リットルにもなり、これは人間の10倍以上の値にもなります。

 

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馬を表す言葉

馬の豆知識

・馬を表す言葉

日本では馬は現代では乗馬や競馬、昔では農耕馬や軍馬などで人との関係を築いてきました。

しかし、日本に比べて海外の方が人と馬との関係も深く、その歴史も古いです。

それは「馬」を表す単語にも表れています。

日本では「ウマ」を表す単語は「馬」しかありません。

馬といっても色々いるのですが、日本語では例えば「仔馬」や「牡馬」、「牝馬」、「種牡馬」など属性を意味する漢字を形容詞的に「馬」の前につけるぐらいで基本的に「ウマ」を表す言葉は「馬」のみです。

しかし、これが海外だと「馬」を表す単語がとても豊富です。

horse(馬)やpony(小型馬・ポニー)は当然として、馬の年齢や性別によって使う単語が違ってきます。

例えば、産まれたばかりの当歳馬は「foal」、一歳馬は「yearling」、三歳以下の牡馬は「colt」、三歳以下の牝馬は「filly」で四歳以上の牝馬は「mare」、去勢馬は「gelding」、種牡馬は「stalion」や「sire」、繁殖牝馬は「broodmare」や「dam」

基本的なところだけでもこれだけありますが、この単語の他にも

「suckling」・・・産まれたばかりでまだ母馬の乳を飲んでいる仔馬

「weanling」・・・母馬から別れて以降の仔馬

「maiden」・・・交配が行われたことがない牝馬

「in foal broodmare」・・・妊娠している繁殖牝馬

など、その時の年齢や性別などその時の状況によって同じ馬でも色々な呼び方を使い分けます。

いかに海外では古くから人と馬が深い関係を築いてきたかが分かりますね。

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駈歩の回転歩法

・駈歩の回転歩法

この前は駈歩の交差歩法について書きましたが、今回は駈歩の回転歩法についてです。

回転歩法は馬の駈歩としては決して正しい動きではなく不正駈歩とも言われています。

この回転歩法は鹿や犬が得意とする歩法で肢の運びは次のイラストのようになります(右手前の時)

回転歩法_800

肢の運びの順番は(1)右後肢→(2)左後肢→(3)左前肢→(4)右前肢の順でこの肢の動きの順番に矢印を付けてこの矢印を結ぶと回転していますね。

なのでこの動きは回転歩法と呼ばれています。

 

もし駈歩の合図を出して何か動きに違和感を感じるようだったら回転歩法で駈歩が出ている可能性があります。

その場合は一旦、常歩に落としてからまた駈歩を出しましょう。

回転歩法になってしまう原因はその馬の癖やきちんと内方姿勢がとれていないなどの様々な原因がありますので正しい扶助を送るようにしましょう。

 

さて、馬にとっては不正駈歩であるこの回転歩法を有効に使う場面も存在します。

競馬のスタートでゲートから出る時の馬はこの回転歩法を使ってダッシュしている馬がいます。

回転歩法を使用した方が狭いゲートの中から体を真っすぐにして出れるというのがその理由だと言われていますが、この回転歩法は交差歩法に比べ多くのエネルギーを消費してしまうためにゲートを出て数歩で交差歩法に歩法をチェンジします。

回転襲歩

(競馬のスタート時の写真。回転歩法でダッシュする馬もいれば最初から交差歩法でスタートする馬もいる)

 

このように馬は様々な場面で色々な歩様を使い分けています。

馬の駈歩の肢の動きはもちろんですが、鹿や犬の足の動きも機会があれば是非注意して観察してみてください。

まぁ鹿が走っている場面を見るのはそうそうないと思うので、もし奈良公園に行く機会があれば(笑)

僕は犬の散歩をしているところを見るとついつい「今は左手前で走っているな」とか思っちゃいます(笑)

 

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駈歩の交差歩法

・駈歩の交差歩法

以前のブログで馬の駈歩には左手前と右手前の駈歩があるというのを紹介いたしました。

左手前の駈歩の肢の運びの順番は(1)右後肢→(2)左後肢と右前肢がほぼ同時→(3)左前肢

左手前駈歩

そして、右手前では(1)左後肢→(2)右後肢と左前肢がほぼ同時→(3)右前肢

右手前駈歩

でしたね。

ただ、駈歩のスピードが上がると一歩の幅が広くなるので(2)でほぼ同時だった二つの肢(左手前だと左後肢と右前肢、右手前だと右後肢と左前肢)の動きに時間差が生じます。

なので左手前だと(1)右後肢→(2)左後肢→(3)右前肢→(4)左前肢

右手前だと(1)左後肢→(2)右後肢→(3)左前肢→(4)右前肢

のような順番の肢の動きになります。

この肢の動きを駈歩の交差歩法と言います。

なぜ交差歩法と呼ばれるかというと、次のイラストのように肢の運びの順番を矢印で結ぶと矢印が交差していますね。

交差歩法_800

なので、この駈歩の動きを交差歩法と呼んでいます。

 

しかし、実は馬の駈歩にはこの交差歩法の他にも回転歩法という駈歩もあります。

馬の駈歩の正しい肢の運びは交差歩法なので、次にご紹介する回転歩法は不正駈歩とも言われており決して馬の駈歩としては正しい動きではありません。

で、その回転歩法の肢の動きですが。。

 

それはまた次回に続きます(笑)

 

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