【馬の豆知識】
・蹄壁の構造
以前のブログで馬が走ったりしたときに蹄にかかる衝撃は蹄の側面を取り囲んでいる蹄壁に分散されるということをご紹介しました。
時速60キロを超えるスピードで走るサラブレッドの肢には最大でおよそ1トン半もの荷重がかかると言われています。
この荷重が厚さ約1センチほどの蹄壁にのしかかるのです。
普通ならこんな大きな荷重がかかれば組織は破壊されてしまいそうなものですが、蹄壁はその大きな荷重に耐え、馬は走り続けることができます。
なぜ、蹄壁はこんな大きな荷重に耐えることができるのでしょうか?
それは蹄壁の構造に秘密があります。
蹄壁の表面には上から下に向かって細い線がたくさん並んでいます。
また、蹄壁の断面を見ると無数の細い管状の構造物があります。
この蹄壁の構造は植物の「竹」の幹の構造とよく似ています。
竹も蹄壁の構造と同じように細い管状の構造物からできています。
竹は強風などにも耐えることができる「しなやかさ」を持っており、また弾力性にも富んでいます。
蹄壁も竹のようなしなやかさを持っており、また堅固さも備えているのです。
しかし、蹄はデリケートなところもあります。
蹄壁の水分含量が少なくなるとしなやかさが失われ、みなさんもご存知の「裂蹄」が起こります。
冬場に裂蹄が起きやすいのは乾燥によって水分が少なくなり、しなやかさが失われるのが原因です。
しかし、水分含量が多ければよいというものでもありません。
水分量が多くなりすぎると蹄壁が柔らかくなりすぎます。
すると、蹄の形状が崩れ、変形しやすくなってしまうのです。
蹄の健康を保つためには水分含量の適切な調整が必要です。
特に冬場などは蹄油は蹄の健康を保つためには欠かせないものとなります。
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