【馬の豆知識】
・初乳
馬にとって春は出産シーズンです。
生まれたばかりの仔馬は一時間もするとすぐに立ち上がります。
仔馬は立ち上がるとすぐに母馬の乳を飲みますが、ここで仔馬が口にする初乳と呼ばれる黄色くドロっとした液体が仔馬にとって非常に重要なのです。
生まれてすぐの仔馬には感染症を防ぐために必要な免疫器官が十分に完成していません。
出生直後の新生子は自分自身で免疫をつくることができず、生後2週間ほどしてから初めて自身の免疫を産生することが可能になりますが、約3ヶ月ほど経たないと十分な量の免疫を産生することができません。
なので、成長した馬では普通は発症しないような病原体であっても生まれたばかりの仔馬の場合には皮膚にできた傷、口、鼻などから病気に感染してしまいます。
そこで生まれてすぐのころは母馬から免疫の抗体をもらいます。
人間の場合だと胎児のときに胎盤を通して抗体を母親から受け取るのですが、馬の場合は生まれた直後に初乳を通して母馬から抗体を受け取るのです。
分娩直後の母馬の初乳の中には免疫グロブリンという特別なタンパク質が多量に入っており、仔馬はこの初乳を飲むことによって様々な病気に対する抵抗力を獲得するのです。
仔馬の消化器は生後24時間は初乳に含まれる抗体をそのまま吸収できる特別なしくみを持っています。
人間の赤ちゃんにとっても母親のお乳は大切なものですが、馬にとっては人間以上に重要で、初乳はまさに命の源と言えるものでしょう。
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